親の家を将来的に相続しようと思っている人もいると思います。
私は一人っ子なので、相続に関しては特に争いにはなりませんでした。
しかし、兄弟姉妹がいると話がややこしくなります。
私も、母親と叔父が、祖父の財産をめぐって争う様子を見てきました。
そこで、兄弟姉妹がいる方に相続のアドバイスをします。
兄弟は必ず遺産相続でもめる
遺産相続では、兄弟姉妹はもめる可能性が高いです。
幼い頃とは違って、それぞれ家庭を持ち、兄弟の価値観も徐々に乖離していくからです。
それに加えて子供の養育費や家購入など、お金に対する欲求が増えまくってきます。
典型的には、「親の面倒を誰がみたか?」が議論の中心になるようです。
そこで、「親の面倒をみる合戦」が始まるのです。
一番良いのは両親が生きている間に決めてもらうことです。
子供がいない家庭は相続から一歩引くべき
日本では兄弟姉妹がいた場合、「長男・長女が親の面倒をみて家を継ぐべき」という古い考え方があります。
それと同時に、「子供がいる家庭が親の面倒をみて家を継ぐべき」という古い考えもあります。
基本的に、私は後者を勧めます。そのほうが合理的だからです。
子供がいない夫婦だけの家庭というのは、家系的には基本的に独身と同じです。
結局、その世代だけで終わるため、生物単体としては今世代限りの二個体というカテゴリに入ります。
それ以外にも、下記のように色々と理由があります。
孫がいる家庭で面倒をみてもらう方が幸せ
まず、親の立場になってみれば、誰に面倒をみてもらいたいかというのは明らかです。
例えば、実の息子と他人である嫁に面倒をみてもらいたいのでしょうか?
それとも、実の息子と他人である嫁と、血がつながった孫がいる家庭に面倒をみてもらいたいでしょうか?
当然、よほどの理由がない限り後者だと思いませんか?
遺産はすべて孫のものになる
ふたつめの理由は、夫婦のみの家庭が遺産相続したとしても、最終的にそれらの遺産は孫のものに(なる可能性が高い)です。
ここで相続について整理しておきましょう。
兄弟間では、どちらかが亡くなって、法定相続人が彼ら以外にいない場合、いずれかが相続人になります。
つまり、夫婦のみの家庭が全滅した場合には、孫がいる家庭の兄弟がそれらの遺産を相続します。
では、孫がいる家庭の兄弟すら亡くなっていた場合どうなるでしょうか?
その場合、繰り上がりで孫が法定相続人になります。これが現代の法律です。
けど、すごくややこしいですよね?
しかも、もうひとつ大きな問題があります。
夫婦のみの家庭が親の財産を継いだ後、実の息子が先に亡くなった場合はどうでしょう?
この場合、嫁が財産を引き継ぎます。仮に嫁が長生きすればするほど、別家庭の孫に財産が移る時期が後になります。
この後、嫁がお金を使い果たしてしまえば、孫にはほとんど財産はいきません。
さて、このような状況を親御さんが望むでしょうか?
自分のことだけ考えず、親孝行したいのであればよく考えましょう。
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